18~30座へ
2018.05.02
旅がスタートしてから4ヶ月が過ぎた。今日はメイストームの影響で、1400メートルの高地にある四国カルストの宿泊施設で足踏みとなった。
ということで、途中途切れていた、登頂してきた山の印象を再び再開したい。
[18座目 阿蘇山]
奇跡かな!?僕を待っていてくれたかのように、閉ざされた門が開かれた。たくさんの人たちが待ちわびた4年ぶりの山頂からは、阿蘇の鼓動を感じられる自然や営みが一望できた。
[19座目 普賢岳]
2年前は、くすぶる音が聞こえるほどに近い平成新山も見えなかった。そして今回は、躍動感溢れる溶岩ドームと長い年月をかけてできた山を感じることができた。
[20座目 多良岳]
九州で霊山といえば東の英彦に、西の多良と言われるそうだ。ここで修行をした弘法大師さんは何を感じ得たのだろう。座禅岩からの夕暮れ霞む有明海を眺めて思った。
[21座目 脊振山]
山頂には自衛隊のレーダー基地…この山の魅力を体感するためには、脊振山系を縦走するに限る。
[22座目 英彦山]
九州最後の山、地元に愛される山宝満山より古処山、馬見山と古道をつないで来た山は、英彦山を中心に方々の峰々に修行に出掛けたという。ミツマタの香りが漂う参道を抜け、2年ぶりの英彦山は変わらぬ特別な雰囲気に包まれていた。
[23座目 三瓶山]
最高の天気の中で今回もお鉢をぐるりと回り、女三瓶山からの景色に感動し、旅館の女将さんたちと、2年ぶりの再会を喜びあったも束の間…大地震にが起こり、一変した。記憶に深く刻まれた。
[24座目 吾妻山]
中国地方最初の三百名山、比婆山に眠るイザナミノミコトを想い、「ああ吾が妻よ~」と叫んだとされる山頂からは比婆山が良く見えた。実際に叫ぶと、しっかりと山へと届いた。
[25座目 道後山]
人々の長い営みの中で、出来上がった美しさ。随所にたたらばや牧場の名残があるが、自然はゆっくりとそれも飲み込み、一部として変えていく。
[26座目 東赤石山]
四国を代表する縦走路から季節を遡るように山頂へ。この山を代表するアケボノツツジや五葉松、赤褐色の岩の群れ。夕暮れを待つ山頂での時間は格別だった。
[27座目 笹ヶ峰]
縦走2日目は赤石山系の急峻で細かなアップダウンが続いた先に、一面の笹の草原と、女性的な緩やかな曲線が魅力的な山頂が見える。この世界は日本中探しても、ここだけかもしれない。
[28座目 伊予富士]
伊予三山の一つ。笹ヶ峰から続く石鎚山系の稜線の途中にあり、どこから見たら富士山のように見えるのか分からなかったが、近づくにつれその答えを山自身が教えてくれた。伊予富士を含む大きな山塊はほとんどが灌木に覆われているが、伊予富士の部分のみ、笹が一面を覆い富士山のような輪郭となっていた。縦走してこなければわからない山だ。
[29座目 瓶ヶ森]
四国では山のことを森と呼ぶことがあるそうだ。そのためか、山ではなく森とつく山が多い。山頂からの眺めは格別で、瀬戸内海やしまなみ海道、遠くは中国地方までも見える。眼下には石鎚山系と共に暮らす人々の町も見える。ちょっと腰を下ろしてゆっくり眺めていたいそんな場所だ。
[30座目 石鎚山]
縦走路から外れて、西之川まで下山。石鎚山はやっぱり下から登るべきと、石鎚神社の本社を訪れてそう思った。
4年前は、最後の三の鎖を登れなかったが、今回は人生で初めて全ての鎖場を登ることができた。ゴールデンウィークの賑わいには驚いたが、たくさんの登山者を惹き付ける石鎚山は健在だった。