九州全山完登
2018.03.24
いよいよ今日で九州の三百名山を全て登ることになる。ここまで長かったと思うのか…それともあっという間だったと思うのか。
時間も距離も長かったのは当たり前だから、そう考えればそうかもしれない。ただ、あっという間ではなかったことは確かだ。
朝8時に宿を出発し、表参道の入口となる銅鳥居へ向かった。前回は参道に霧が立ち込めて、幻想的な世界を作り出していたが、今回は春の暖かな日差しが差し込んでいた。参道脇には満開をむかえたミツマタが咲き乱れていた。
英彦山(ひこさん)神宮の奉幣殿にて、ここまでたどり着けたこと、2年ぶりに登れることに感謝を伝えた。
その際、宮司さんとお話をする機会をいただき、、英彦山神宮では、今でも昔からの行事が続けていること教えてもらった。
それは、昔から春になると英彦山より馬見山、古処山を縦走して、宝満山まで歩く「春峰」という行事だそうだ。したがって、英彦山から遠くは宝満山まで、歩き交流があったという。まさに、僕はほとんど同じ道のりを歩いてきたことになるわけだ。宝満山から古処山、馬見山そして、英彦山が一つの線で結ばれ、改めて宝満山に登って良かったと強く思った。宝満山からすでに英彦山へのつながりが始まっていたと思うと、嬉しい気持ちにもなった。
英彦山神宮の上宮までは、石段と登山道を繰返し登り、結界門をくぐり少し雪が残る上宮に2年ぶりに立った。その後、最高峰の南岳にも足を伸ばした。
再び上宮へ戻ると、たくさんの登山者でにぎわい、時間とともにその数はさらに増えた。
北岳を経由して高住神社へ下山し、目的の九州全22座は全て登り終えたことになったが、この日の登山はさらに続き、むしろ後半のほうが険しい行程となった。英彦山系の東に犬ヶ岳という山があるのだが、犬好きの僕としては、行かないわけにはいかないということで、山の名前だけで行きたいと単純な思いではあったが、激しいアップダウンを乗り越えて犬ヶ岳に無事登頂することができた。
夕暮れときに豊前市側に無事下山し、これで正式に九州全22座を完登することができた。
宿までの下り坂を歩きながら一人万歳三唱をした。
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