島原横断
2018.03.04
2月に熊本県入りしてから1ヶ月、島原湾を横断して熊本県を離れることになる。島原湾の対岸は長崎県となり、九州の旅もいよいよ終盤へと差し掛かる。
今日は大潮のため、日本一と言われる有明海の干満差が横断中に影響する可能性があるが、タイミングよく潮止まりの時間に出発することができた。波はかなり穏やかで、風は心地よい向かい風が吹き、天気は晴れ、気温は20度を超えるような陽気と最高のコンディションだ。前回のタイムを更新できそうな感じがしていた。ただ、注意しなくてはいけないのは、海苔の養殖の船やフェリーなどの大型船との接触だ。
午前11時前に熊本側の砂浜から出発した。
周りの船を注意しながらも快調に進んだ。目指す対岸には、前回よりもキレイな雲仙岳が空高くそびえていた。平成新山の山頂がお坊っちゃま君の頭のように見えてシーカヤックを漕ぎながら一人笑った。
1時間おきに短めの補給をして、潮の動きに注意した。干満差が日本一の有明海の出口となる島原湾は、大潮の時、特に潮は速くなるため、常に潮の動きには気を配った。
終盤GPSを確認せずに、進んでいたら、対岸がはっきりと見えてきて、目指す目標を間違っていたことに気がついた。
1キロほど余分に南へずれてしまったが、最後まで潮が速まることなく、3時間を切るタイムで、無事に長崎県に上陸することができた。
島原湾の上から見た、普賢岳や天草の島々がとても美しかった。
贅沢な時間が終わったあとは、シーカヤックのサポートをしていただいているサザンワークスの松本さんと再び笑顔で合流した。
長い旅で、特に海では各地で松本さんのような、サポートが不可欠となってくる。