日記

霧氷の韓国岳
2018.01.24

真っ白に冠雪した韓国岳を見たい!
その思いからスケジュールを変更して、一度とけてしまった雪が再び韓国岳を包み込む日を待った。

数年に一度の寒波が、九州にも影響を与えた朝、宿泊していたえびの高原は-10度まで冷え込んだ。雪が積もりはしなかったが、1,300メートルよりも上は木々に霧氷が張り付き、別世界となっていた。雲に隠れていた山頂も昼過ぎには青空が広がった。青空に霧氷の韓国岳はさらに映える。
太陽の光が差し込み、霧氷はキラキラと輝き、時折カサカサと音を発てながら枝から落ちていく。山頂が近づくほどに、木々に張り付く霧氷は大きく成長する。立派なエビの尻尾ができていた。

4年前に登った時のあっという間の韓国岳とは別世界。山頂に吹き付ける風はかなり強く、最強寒波は本物のようだ。しかし、この寒さと風があったから、韓国岳は一晩で霧氷に覆われてくれた♪ 僕にとっては、嬉しい寒波となったのだ。
そして、山頂からの霧島の山々を見渡せば、3ヶ月前に噴火した新燃岳は、大きな火口から煙を吐き続け、6座目の高千穂峰へと続く。木々がほとんどない光景はまるで違う星に来てしまったようにも見える。

南へ目を向ければ、眼下には淡いブルーの大浪池(おおなみのいけ)と暖かさを感じる錦江湾、今日も東へと噴煙を伸ばしていく桜島、霞がかっているが、思い出が深く刻まれた高隈山地も見える。強い北風から逃げるように、大浪池へとかけ降りた。韓国岳を少し引いたところから見るならここが一番、という場所へ。

大浪池の大きな火口の上を時計回りに進む。池の一部は凍っている。3時の位置からから6時の位置へと進んでいくと、太陽の光の当たり方で池の色も変わっていく。大浪登山口への分岐点まで来ると、池と韓国岳が真正面にくる。
池の大きさとどっしりとした韓国岳の存在感。山頂からの景色、大浪池からの景色、双方に良さがあり、それに気付くことができる。まさに、冬の韓国岳は美しさが際立っていた。

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 この日記に書かれている場所はこの辺りです