桜島大根
2018.01.18
桜島といえば!桜島大根。昨日の夕飯で、旬の桜島大根料理を堪能したため、是非とも今日は桜島大根の畑を見に行きたいと思い、予定のコースを変更した。
桜島大根は二股町で多く栽培されていると教えてもらい、まずはそこを目指した。
今日は朝から海も空も穏やかで気持ちがいい。
すると、なんの前触れもなく、桜島が噴火した。
重厚感のある黒煙が、あっという間に空高く上っていく。そして、風下の方角へと伸びていった。その方角は、自分が進んでいく方向と同じだった。少し弱腰になりながら、歩いていると地元のおばちゃんが、通りに出て噴煙を見ていた。
話しかけてみると、おばちゃんは「これくらいはふつうよ~」とニコニコしながら教えてくれた。
その笑顔で、僕も少し不安が小さくなり、気を取り直して、桜島大根畑を目指した。
歩きながら、今日のクリアしたい目標を考えた。
それは、
「桜島大根畑を見る」
「桜島大根を抜いてみる」
「桜島大根を食べてみる」
の3つ。
地元のおばちゃんが、白沢温泉の山側に大根畑があることを教えてくれた。
昼前に到着をすると、山をバックに特徴的な葉を広げる桜島大根畑が目にはいる。まだ、収穫時期が早いようで、小ぶりのようにも見えた。まずは1つ目の目標を達成、次の目標を達成したいなぁ~と畑を眺めていると、そこに偶然にも農家のおじさんが現れた。
「こんにちは~」の挨拶から、桜島大根について色々話を聞いてみた。サイズは小さいみたいで、本来の3分の1ほど。大きいものは30キロにもなるという。驚きの重さだ!小さい理由は、火山灰の影響。葉に着いた火山灰が水に反応すると、化学反応を起こして、葉が焼けてしまうためだという。
少し打ち解けた時に、勇気を出して、「おじさん、まだ収穫には早いと思うのですが、大根一つ引っこ抜かせていただくことはできますか?」と聞くと、「いいよ~どれ見てみっかぁ」と嬉しい言葉が返ってきた。おじさんにレクチャーを受けて、人生初の桜島大根を引っこ抜いた。
小ぶりとはいえ、7キロほどはあるという。ずっしりと重い。持ち上げながら笑顔がこぼれてしまう。
そして、最後の目標の食べるは、なんと!おじさんの家ではカフェも営んでいるらしく、桜島大根の魅力を味わってもらいたいという思いから、桜島大根の料理を提供しているという。桜島大根の特徴は甘いことや煮ると味が染みやすく柔らかくなり、柔らかくなっても荷崩れしにくいという。
カフェに行くと、笑福亭鶴瓶さんの色紙が飾られていた。理由を伺うと先日放送されたNHKの「家族に乾杯」という番組で来てくれたとのことだった。
おしゃれな店内の席について、日本一小さな桜島小みかんをいただきながら、桜島大根づくしのランチを待った。おじさんのおすすめは大根の唐揚げだという。お店の中に香ばしい匂いが広がり、食欲がそそられる。
そしてワンプレートできれいに盛り付けられた色とりどりの桜島大根の料理がテーブルに届いた。桜島大根の唐揚げ、なます、きんぴら、煮付け、サラダ、炒め物、漬け物の全7種。こんなにたくさんの大根料理があることに驚いた。一つ一つを味わいながら完食。やはりおすすめの唐揚げが一番美味しかった。
コーヒーをいただきながらこんなにトントン拍子で、今日の目標が達成できたことに感謝した。