日記

錦江湾横断
2018.01.17

どしゃ降りの雨も出発前には止んでくれた。
鹿児島市に入ってから車の数も増え、町並みも近代的になっていく。
見慣れた都市部の景色だ。鹿児島らしい景色を求めて、交通量の多い道から、一本うちに入り、路面電車を見ながら中心部を目指した。鹿児島市市内は今年から始まった大河ドラマの影響で、西郷隆盛や明治維新のPR熱を感じる。
照国神社や西郷隆盛像に立ち寄りながら、ちょっとだけ市内を観光し、錦江湾(きんこうわん)横断のスタート地点の磯海岸を目指した。

予定よりも2時間遅れで到着し、静かな錦江湾を眺めながらパックラフトを膨らました。空気を入れて膨らませることにより乗ることができる、超軽量のゴムボートをパックラフトという。
しかし、膨らませるための道具を忘れてしまったため、口で膨らませることになった。
5分で膨らませることができるところを、20分ほどかけてやっとの思いで膨らました。肺活量6,000をフル活用、時間はかかるが、口で膨らませることができることは大きなメリットだ。準備に手間取ったが、14時20分に完了。
予定よりも2時間遅れで出発となった。

目指すは4キロほど対岸の桜島、ゆっくり漕いでも1時間ほどで着く予定だ。
風は西よりの追い風、自然も味方してくれている。
漕ぎ出してみると思った以上に進みがよく、あっという間に1キロほど進んだ。
中間地点辺りに差し掛かる頃、風が強まり海面に風波が立ち、喜んでいると、風とは逆方向から潮が流れていることに気がついた。慌てて真剣に漕ぎ始めると、どんどんとフェリー航路の方に流され始めた。
こんな予定じゃなかった!と内心思いながら、必死に漕いだ。

前方に潮目が見えたとき、あっ助かったとホッとした。潮目を越えたとたん、さっきまでの早い流れはなくなり、ようやく気持ちを楽にして漕ぐことができるようになった。
出発から36分ほどで無事に桜島に上陸、予想以上に早い到着だった。
宿泊先で荷物を片付けて、夕食後に湯ノ平展望所まで走り、鹿児島市の夜景を眺めて、濃厚な1日が終わった。

 この日記に書かれている場所はこの辺りです