Uターン
2018.01.07
竹島での停滞2日を過ごし、風向きが北西から南東に変わり、波風の強さが弱くなる予報が出ている今日、竹島を出発することを決意して、朝7時半に開聞岳へ向けて漕ぎ出した。
朝から見送ってくれた島民の皆さんの応援が温かかった。
竹島の漁港を出発直後、海の状況は予報通りではないことがわかった。
島の近くは西からの潮が速く、逆に東からは2メートルのうねりが秒速5メートルほどの風とともに、シーカヤックに打ち寄せた。
出発から30分くらいは複雑な波に慣れるのに必死だった。
大分落ち着きを取り戻していくと、今度は風が7メートル程、波は最大で3メートル程となった。いいコンディションと思っていたが、実際は屋久島から渡ってきた時よりも状況は整っていない、というあり様だった。
風が弱まる予報を信じて、我慢比べを続けるか…竹島へと引き返すか…出発から1時間半経過した地点で(8キロ地点)思っていた以上に、西に流されていた。
このまま進めばさらに西に流されてしまうと判断し、手遅れになる前に引き返した。
出発から3時間後…再び竹島へ戻って来たとき、島民の皆さんから「お帰り~」と笑顔で迎えてくれた事が、肩を落としていた僕に元気をくれた。
結局、昼には東の風は南東に変わり、少しだけ波風は落ち着いていったが、夕方には再び風が吹き始め、朝と同じ状況になっていた。判断の難しさを感じる1日となった。
午後は、島民の方と一緒に海釣りをした。命あっての挑戦と明日以降の回復を期待して床に着いた。